少頭数となったこともあり、G1馬が4頭しか揃わず寂しいメンツとなった今年の天皇賞・秋。
レーティング世界一の目玉、イクイノックスの参戦が唯一の救いでしょうが、それ以下は混戦模様といった印象もあります。
まずは、各馬のコメントの要約から紹介します。
1枠1番
ノースブリッジ
奥村調教師
状態は戻った。出す以上は勝てるような状態に仕上げた。
条件はベストではないが、少頭数で期待。
2枠2番
エヒト
清水助手
状態面
前回より長い時間を掛けて調整できた分、変わりない状態には仕上がっている。
3枠3番
ドウデュース
友道調教師
夏は北海道で
帰厩時の印象
8/6に帰厩。北海道も暑かったため早めに。乗り始めてからは順調。
取り消し後は
間に合えば天皇賞と決めていた
1週前はジョッキー騎乗で
改めてすごい伸びだった。
当週は坂路
無理はしていないが時計は出ていていい状態
状態は
戦闘モード。息の入りは問題ない。
京都記念以上??
京都記念を振り返って
動きに関しては自信があった。
G1なのでそれ以上のつもり
成長は?
数字は若干のプラスだが、筋肉が一段とついたようでパワーアップした感じ
東京の舞台について
元々左回りが得意なので、いいと思う。
武豊騎手
京都記念を振り返って
本来の走りが戻った。
成長度について
完成度の高い馬だったので、急激な変化というよりも徐々に強くなっているイメージで京都記念は本来の走りをしたというイメージ。
二歳時から落ち着いていてきている
夏を越して筋肉がついてきた
1週前について
順調に乗れてきているので、負荷をかけてきてほしいと。いい動きだった。
キャンターの時から馬に走る気があってよかった。
レースプランについて
脚質がある馬ではないので枠順などで柔軟に対応
天皇賞について
いい条件だと思う
4枠4番
ダノンベルーガ
堀調教師
札幌記念の評価
函館が過ごしやすそうだったので、使った。
特殊な馬場が影響した。
調整過程で留意した点
メンタル面への影響を見極め、暑さ
状態の把握が難しかった
状態面の印象
帰厩時も暑かったので、調整を後ろ倒し
2週前でだいぶ遅れている
1週前で強めの負荷をかけられた
印象としてはベストまでもう一つ 80%くらい
当週追いについて
モレイラ騎乗で突っ込んだ話
能力があるから、早いラップだが、いい時と比べると、気合のりや体の出来が今一歩で良化途上
重めというよりも回復途上なので負荷をかけづらく、次に向けて上向いいけるように調教を行った。
角に負担をかけずに、この秋無事に出走していけるように
堅実な戦績について
能力は高いが、体のバランスが崩れているところがある
能力を発揮しきれないレースが続いているので、もっと走ってもいい馬
昨年からの成長度について
メンタル面は元々落ち着いているが、人との関係もより良くなってきている
ドバイや札幌を見て、距離適性が長距離寄りにシフトしてきていると印象。
5枠5番
ガイアフォース
杉山調教師
状態
足元の不安がなくなって周回コースで終えるようになった。
条件
東京の2000mはあっていると思う。
6枠6番
ジャスティンパレス
杉山調教師
宝塚記念について
距離長いところを使った中で流れに乗って足も使えた。
有馬記念時よりも着差を詰められたことに成長を感じた。三歳児に比べて馬は確実に強くなってきた。
ゲートの駐立は毎回うまく出ているが、今回も暴れそうなので不安
調教過程について
-一週前
しまいはっきりとの指示で
調教での動きは歳を重ねて鈍化。
休み明けの調教としては合格点
春と比較すると、2週前が物足りなく、1週前の動きからは体制は整ったとの印象。
武史談)道中は行きっぷりがよく、抑えるのが大変だった
-当週
長距離輸送時なので販路で緩い負荷にパターンを変えてみた。
東京2000mについて
適性は中距離
3−4コーナーでもたつくので、直線長い舞台は最適
6枠7番
イクイノックス
木村調教師
今回はホームの戦いになるので、ゆったり過ごせていていいと思う。
左右のバランスについて
夏に牧場で改善した?
調教過程について
いつも通り一週前はジョッキー騎乗
当週もいつも通り実戦を意識した追い切り
7枠8番
ヒシイグアス
堀調教師
札幌記念についての評価
春の疲れと暑さを考慮したこと、秋競馬への叩き台として使った。
道悪が不得意なので、それが結果に大きく影響
調教での留意点
トモのバランスが崩れていたことがあったので、その疲れを見極めることがポイントに
バランスは整ってきていたので、調教負荷をかけられるように
前走後一旦緩めたので、状態を整えることに重点
調教過程について
帰厩時に暑く、ゆるさがあったため、調整は遅れ気味
体のバランスが整ったことで、負荷をかけられるように
当該週としてはきちんと負荷をかけられた。
息遣いはきちんとできているが、いい時と比べて今ひとつ。80%と少し
古馬になっての充実
精神面での落ち着きは出てきた
馬体面での瑕疵が、レース数が少なく、いい時期を先延ばしにしてきた印象。
去年などと比較しても調教負荷をかけられた。
7枠9番
プログノーシス
中内田調教師
札幌記念について
強い内容で成長も感じた
最後まで道悪の中で走ってくれた
ジョッキーがうまく誘導して走ってくれた。
臨戦過程について
天皇賞は札幌記念前からのプラン通り
調教過程について
一週前については前走より良い状態であることを確認してもらった
馬に気合が入って、競馬勝ちがづいていることを察してくれた
帰厩時から良い状態だった。
当週については、リラックスのためリズム重視で走ってくれた。いつも通りの走り
状態について
競馬に向けていい状態と言える
メンバーについて
どこまでやれるか
距離コースについて
特に気にしてはいない。
馬場状態について
道悪がダメなわけではないが、できれば良馬場が良い。
川田
札幌記念について
レースの流れや状態面など考慮しての進路どり
勝ち方は派手だが、状態はイマイチだったので見え方は派手だが、馬場適性などで勝てたという評価
一週前追い切りについてはこれを追い切ってもう一つ状態が上がるというイメージ
8枠10番
ジャックドール
藤岡調教師
状態
申し分ない。
条件
外枠の方が被せられる心配もなくて良いし、良馬場でやれるのもプラス。先行したい。
8枠11番
アドマイヤハダル
大久保調教師
状態面
バランス面に変化はないが、手先の軽さが大きく変わってきた。
【雑観】
イクイノックスはコメントにもあった通り、通常営業の印象。中身のあるコメントをほぼ残さなかった。ただ、柔和な感じの表情で、特段の問題はなさそうで、軸としては最適なような気がする。ドバイを勝ている分、ジャパンカップの褒賞金を目当てにしている可能性は否定できないが、軸には来るはず。
ドウデュースも成長度に関してはそこまで手応えがないのかなという印象も抱いたが、このメンバーなら通用していいだろう。ただ、休み明けが全く走らない上に、今回が長期休養明けであることを考慮すると、疑問も多い。そのために8月上旬に希求させたというのもあるのだろうが、そのあたりもう少し突っ込んだ話も聞いてほしかった。
以下、ダノンベルーガは状態今ひとつで、距離適性もう眺めにシフトなどのコメントがJC狙いを示唆しているような気がしてならず、大変不安。
プログノーシスも、特段、状態面など不安はなさそうだが力量面で少し調教師が心配していた感はある。
【結論】
三連複5-7-4,3,8 馬連5-7,4,3,8 ※馬番は購入額傾斜
最初にも述べたように、今年はイクイノックスを除くと低調なメンバー構成。
その上、有力馬の中にはJCを見据えているであろう馬が多く、難解という印象。
イクイノックスはきっちりと力を発揮してくれそう。
あわよくばドウデュースがここで大きく負けて、次走人気が落ちたところを狙うのがいいかも、、、そうはうまくいかないのが競馬だが。
穴で注目はガイアフォース。速い時計にも対応でき、状態面もいい印象。他の有力馬の状態が今ひとつな印象なので、割って入れる。