コラム

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  • 根本を疑え!コンサル的競馬予想の考え方1

    競馬予想にはさまざまな流派がありますよね。 今回は競馬予想における予想手法について検討してみようと思います。 なお、今回はオッズ等を一切考慮していません。オッズを買い目の決定に用いることは有効ですが、それ以前に、各馬の能力比較が必要になると考えるからです。   【この記事の要約】 競馬予想における能力比較とは、能力の絶対値と能力をどれだけ全開にできるかの積で求められる。 能力の絶対値と能力の全開率のどちらがより能力比較に直結すべきかを考えた上で検討を始めるべきである。 競馬の予想ファクターには、上記二つの要素の一方に関わるものと双方に関わるものがある。   はじめに。競馬予想とは、主にその馬の出走する競走のメンバー中における以下の二つの要素の見極めにかかってくるのではないでしょうか。 能力絶対値(以下、絶対値):能力の高さ 能力全開率(以下、全開率):能力をどれだけ発揮できるか。馬場や展開をはじめとする適性と馬の状態から判断される。 単純化すれば以下のような等式となります。 “ある馬の当該競争における能力=絶対値×全開率”   この等式におけるポイントは次の一つです。 すなわち、あるクラスにおける個々の競走馬群において、絶対値と全開率のどちらの方がばらつきが大きいかということです。能力値を数字として表すことができると仮定すると、標準偏差が大きいということを意味します。標準偏差が大きい方が等式の結果である能力の、当該競走出走馬集団における順位に大きく影響するため重要です。 そしてそれはレースの条件によって大きく変わってくるのではないかと考えています。   例えば、クラスの違いは大いにあります。未勝利クラス、特に新馬戦では各馬の能力の開きが他のクラスと比較して相対的に大きいです。これは、未来のトップホースから未勝利引退馬まで同時に走るわけですから当然と言えば当然です。こういった状況では、全開率はほとんど使い物になりません。「仕上がりがいい」の一点を理由に新馬を狙うことはお勧めできないというわけです。後で触れることになりますが、調教は全開率のみに影響しそうですが、絶対値にも影響する要素ではあるので、調教のいい馬を買うことは新馬戦でもある程度の説得力を持っていると言えるでしょう。 一方で、春先の古馬1勝クラス戦などに至っては、新入りだった明け4歳馬のうち能力を持った馬は抜けてしまっています。つまり、同じようなメンバーで何度も戦うことになるわけです。その上、全馬ともそのクラスを抜けられていないわけですから能力の差も高々知れているというものです。当然能力比較の重要性はなくなります。ここでは、全開率の比率が高くなることは言うまでもありません。   また、レースの施行条件も、この比率を変化させるものとなります。例えば、特殊条件では全開率のばらつきが大きくなりがちになります。長距離戦はJRAでは鞍数の少ないレースで、特殊条件です。過去に、ビートブラックやマイネルキッツ、ミライヘノツバサといった驚きの穴馬が優勝したこともあります。彼らはその条件で能力の全開率が他馬との比較において高かったと言うことなのでしょう。一方で、天皇賞・春では勝ち馬は10年間で全て4番人気以内、ステイヤーズステークス・ダイヤモンドステークスでは過去10年で1番人気の複勝率8割を誇っているように、全開率に関わらず絶対値の高い馬は上位に食い込む蓋然性が高いことも忘れてはなりません。 最後に当然ですが忘れてはならないのは、年に多く行われているレース条件では基本的に絶対値が決め手になると考えて大丈夫でしょう。全開率の検討が必要なくなるわけではありません。ただ、東京競馬場などのクセが少ない(と考えられる)全馬が能力をフルに発揮できるコースや、洋芝小回りの北海道などでは、得意としている馬たちが全競走馬群ないに一定数存在しており、彼らが狙ってくることなどが理由として挙げられます。東京競馬場が能力判定競走にふさわしいと言われる所以でもありますし、洋芝が苦手なのに北海道シリーズに参戦してくる馬はいないと言うことです。   長く前置きしましたが、この絶対値と全開率にはそれぞれ影響を及ぼす予想ファクターが異なるわけです。予想ファクターとは巷で言われる血統予想の“血統”や指数予想における“指数”、そのほか調教やデータといった、主に予想に用いられる要素のことです(一般的に使われている言葉だと思いますが、念の為、、、。) ここまでお読みいただければ、勘の鋭い方はお気付きかと思いますが、私は基本的に絶対値重視派です。それはここまで書いてきたように、絶対値はいかなる条件でも予想に欠かせない要素だからです。よって、絶対値を見極める予想ファクターに磨きをかけていけば、そのレースをより正確に展望できると言うことになるのです。   と、言うわけで、随分と長々と書いてしまいました。今日はこの辺りにします。次回は絶対値と全開率に影響を及ぼす、予想ファクター個々について、それらの重要性と予想として用いることへの妥当性について検討していきたいと思います。 では、ごきげんよう。

    根本を疑え!コンサル的競馬予想の考え方1

    競馬予想にはさまざまな流派がありますよね。 今回は競馬予想における予想手法について検討してみようと思います。 なお、今回はオッズ等を一切考慮していません。オッズを買い目の決定に用いることは有効ですが、それ以前に、各馬の能力比較が必要になると考えるからです。   【この記事の要約】 競馬予想における能力比較とは、能力の絶対値と能力をどれだけ全開にできるかの積で求められる。 能力の絶対値と能力の全開率のどちらがより能力比較に直結すべきかを考えた上で検討を始めるべきである。 競馬の予想ファクターには、上記二つの要素の一方に関わるものと双方に関わるものがある。   はじめに。競馬予想とは、主にその馬の出走する競走のメンバー中における以下の二つの要素の見極めにかかってくるのではないでしょうか。 能力絶対値(以下、絶対値):能力の高さ 能力全開率(以下、全開率):能力をどれだけ発揮できるか。馬場や展開をはじめとする適性と馬の状態から判断される。 単純化すれば以下のような等式となります。 “ある馬の当該競争における能力=絶対値×全開率”   この等式におけるポイントは次の一つです。 すなわち、あるクラスにおける個々の競走馬群において、絶対値と全開率のどちらの方がばらつきが大きいかということです。能力値を数字として表すことができると仮定すると、標準偏差が大きいということを意味します。標準偏差が大きい方が等式の結果である能力の、当該競走出走馬集団における順位に大きく影響するため重要です。 そしてそれはレースの条件によって大きく変わってくるのではないかと考えています。   例えば、クラスの違いは大いにあります。未勝利クラス、特に新馬戦では各馬の能力の開きが他のクラスと比較して相対的に大きいです。これは、未来のトップホースから未勝利引退馬まで同時に走るわけですから当然と言えば当然です。こういった状況では、全開率はほとんど使い物になりません。「仕上がりがいい」の一点を理由に新馬を狙うことはお勧めできないというわけです。後で触れることになりますが、調教は全開率のみに影響しそうですが、絶対値にも影響する要素ではあるので、調教のいい馬を買うことは新馬戦でもある程度の説得力を持っていると言えるでしょう。 一方で、春先の古馬1勝クラス戦などに至っては、新入りだった明け4歳馬のうち能力を持った馬は抜けてしまっています。つまり、同じようなメンバーで何度も戦うことになるわけです。その上、全馬ともそのクラスを抜けられていないわけですから能力の差も高々知れているというものです。当然能力比較の重要性はなくなります。ここでは、全開率の比率が高くなることは言うまでもありません。   また、レースの施行条件も、この比率を変化させるものとなります。例えば、特殊条件では全開率のばらつきが大きくなりがちになります。長距離戦はJRAでは鞍数の少ないレースで、特殊条件です。過去に、ビートブラックやマイネルキッツ、ミライヘノツバサといった驚きの穴馬が優勝したこともあります。彼らはその条件で能力の全開率が他馬との比較において高かったと言うことなのでしょう。一方で、天皇賞・春では勝ち馬は10年間で全て4番人気以内、ステイヤーズステークス・ダイヤモンドステークスでは過去10年で1番人気の複勝率8割を誇っているように、全開率に関わらず絶対値の高い馬は上位に食い込む蓋然性が高いことも忘れてはなりません。 最後に当然ですが忘れてはならないのは、年に多く行われているレース条件では基本的に絶対値が決め手になると考えて大丈夫でしょう。全開率の検討が必要なくなるわけではありません。ただ、東京競馬場などのクセが少ない(と考えられる)全馬が能力をフルに発揮できるコースや、洋芝小回りの北海道などでは、得意としている馬たちが全競走馬群ないに一定数存在しており、彼らが狙ってくることなどが理由として挙げられます。東京競馬場が能力判定競走にふさわしいと言われる所以でもありますし、洋芝が苦手なのに北海道シリーズに参戦してくる馬はいないと言うことです。   長く前置きしましたが、この絶対値と全開率にはそれぞれ影響を及ぼす予想ファクターが異なるわけです。予想ファクターとは巷で言われる血統予想の“血統”や指数予想における“指数”、そのほか調教やデータといった、主に予想に用いられる要素のことです(一般的に使われている言葉だと思いますが、念の為、、、。) ここまでお読みいただければ、勘の鋭い方はお気付きかと思いますが、私は基本的に絶対値重視派です。それはここまで書いてきたように、絶対値はいかなる条件でも予想に欠かせない要素だからです。よって、絶対値を見極める予想ファクターに磨きをかけていけば、そのレースをより正確に展望できると言うことになるのです。   と、言うわけで、随分と長々と書いてしまいました。今日はこの辺りにします。次回は絶対値と全開率に影響を及ぼす、予想ファクター個々について、それらの重要性と予想として用いることへの妥当性について検討していきたいと思います。 では、ごきげんよう。

  • 凱旋門賞を日本馬が目指す意味

    日本馬は国内で最強の座を得たり、道悪にめっぽう強い馬が登場したりすると、凱旋門賞行きがメディアなどを騒がせることとなる。では、日本馬がはるばるフランスまで遠征する意味とは? まず、競走馬が海外に遠征する意味から考えていきたい。 日本の馬が海外に遠征する理由としては以下の理由が考えられる。 高額賞金レースを狙うため 繁殖価値を高めるため 適性の高いレース・勝ちやすいレースを狙うため まず、1,2は海外に挑戦するという意味合いが強い。1では、例えば近年高額賞金レースが続々と新設されている中東方面や、豪州遠征などが当てはまるだろう(レベルという意味ではイマイチなものも多く、今や、日本馬にとって中東などは3にも該当する狩場と言えなくもないが)。2では、日本の芝馬場とヨーロッパの芝馬場が全く異なり、アメリカの芝路線のレベルが差して高くないことから、芝では豪州・香港遠征、ダートでのアメリカ遠征などが挙げられる。 一方で、3は近年、矢作厩舎などによく見られるパターンで、馬の適性を考慮して遠征が行われる。また、コリアカップやシンガポールへの遠征(コスモバルクなど)がこれに当てはまる。 これを踏まえて考えていきたい。凱旋門賞制覇こそ世界一の証と言われることが多い(近年は流石に減ってきたが)。果たして凱旋門賞は世界一のレースなんだろうか。 まず、3という意味で世界一でないことは明らかである。日本の芝とヨーロッパの芝は全く異なる。レベルもヨーロッパの一流馬と比較すると日本馬は一枚劣る。 では、1や2という意味ではどうか。確かに凱旋門賞は当該距離コラムにおいて世界でも有数の賞金総額を誇る。ただ、ジャパンカップも同様の賞金レベルであり、遠征費用やこれまでに一度も買っていないという事実から、賞金目的での海外遠征はお勧めできない。 2という意味ではこれは各所で言われているように、まず、日本での繁殖価値という意味では、フランスの馬場での成功が日本での繁殖としての成功、価値向上にはつながらない。では、欧州(もしくは米国や豪州など)で種牡馬入りする場合はどうか。L(Long,2101m-2700m)やE(Extended,2701m~)といったカテゴリーでの活躍馬が種牡馬として活躍することは無くなっている。仕上がりの早く、マイル前後に良績のある馬が成功している。現に2022年の英愛リーディングは下表の通りである。この上位5頭のうち、現役時に2400m以上のレースを勝ったことのある馬はSea the Starsただの一頭だけである。種牡馬総合でこうなるのだから、ファーストマンサイアーでは当然、この傾向は顕著だ。これらに象徴されるように、(是非はさておき)近年の競馬界では世界的に短距離偏重シフトが進んでいる。 順位 種牡馬名 最長距離G1勝利 1位 Frankel 2080m(I) 2位 Dubawi 1600m(8f)(M) 3位 Sea the Stars 2410m(L) 4位 Lope...

    凱旋門賞を日本馬が目指す意味

    日本馬は国内で最強の座を得たり、道悪にめっぽう強い馬が登場したりすると、凱旋門賞行きがメディアなどを騒がせることとなる。では、日本馬がはるばるフランスまで遠征する意味とは? まず、競走馬が海外に遠征する意味から考えていきたい。 日本の馬が海外に遠征する理由としては以下の理由が考えられる。 高額賞金レースを狙うため 繁殖価値を高めるため 適性の高いレース・勝ちやすいレースを狙うため まず、1,2は海外に挑戦するという意味合いが強い。1では、例えば近年高額賞金レースが続々と新設されている中東方面や、豪州遠征などが当てはまるだろう(レベルという意味ではイマイチなものも多く、今や、日本馬にとって中東などは3にも該当する狩場と言えなくもないが)。2では、日本の芝馬場とヨーロッパの芝馬場が全く異なり、アメリカの芝路線のレベルが差して高くないことから、芝では豪州・香港遠征、ダートでのアメリカ遠征などが挙げられる。 一方で、3は近年、矢作厩舎などによく見られるパターンで、馬の適性を考慮して遠征が行われる。また、コリアカップやシンガポールへの遠征(コスモバルクなど)がこれに当てはまる。 これを踏まえて考えていきたい。凱旋門賞制覇こそ世界一の証と言われることが多い(近年は流石に減ってきたが)。果たして凱旋門賞は世界一のレースなんだろうか。 まず、3という意味で世界一でないことは明らかである。日本の芝とヨーロッパの芝は全く異なる。レベルもヨーロッパの一流馬と比較すると日本馬は一枚劣る。 では、1や2という意味ではどうか。確かに凱旋門賞は当該距離コラムにおいて世界でも有数の賞金総額を誇る。ただ、ジャパンカップも同様の賞金レベルであり、遠征費用やこれまでに一度も買っていないという事実から、賞金目的での海外遠征はお勧めできない。 2という意味ではこれは各所で言われているように、まず、日本での繁殖価値という意味では、フランスの馬場での成功が日本での繁殖としての成功、価値向上にはつながらない。では、欧州(もしくは米国や豪州など)で種牡馬入りする場合はどうか。L(Long,2101m-2700m)やE(Extended,2701m~)といったカテゴリーでの活躍馬が種牡馬として活躍することは無くなっている。仕上がりの早く、マイル前後に良績のある馬が成功している。現に2022年の英愛リーディングは下表の通りである。この上位5頭のうち、現役時に2400m以上のレースを勝ったことのある馬はSea the Starsただの一頭だけである。種牡馬総合でこうなるのだから、ファーストマンサイアーでは当然、この傾向は顕著だ。これらに象徴されるように、(是非はさておき)近年の競馬界では世界的に短距離偏重シフトが進んでいる。 順位 種牡馬名 最長距離G1勝利 1位 Frankel 2080m(I) 2位 Dubawi 1600m(8f)(M) 3位 Sea the Stars 2410m(L) 4位 Lope...

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  • 天皇賞・秋 2023

    少頭数となったこともあり、G1馬が4頭しか揃わず寂しいメンツとなった今年の天皇賞・秋。 レーティング世界一の目玉、イクイノックスの参戦が唯一の救いでしょうが、それ以下は混戦模様といった印象もあります。 まずは、各馬のコメントの要約から紹介します。   1枠1番 ノースブリッジ 奥村調教師   状態は戻った。出す以上は勝てるような状態に仕上げた。   条件はベストではないが、少頭数で期待。   2枠2番 エヒト 清水助手   状態面 前回より長い時間を掛けて調整できた分、変わりない状態には仕上がっている。     3枠3番 ドウデュース 友道調教師 夏は北海道で   帰厩時の印象  8/6に帰厩。北海道も暑かったため早めに。乗り始めてからは順調。   取り消し後は 間に合えば天皇賞と決めていた...

    天皇賞・秋 2023

    少頭数となったこともあり、G1馬が4頭しか揃わず寂しいメンツとなった今年の天皇賞・秋。 レーティング世界一の目玉、イクイノックスの参戦が唯一の救いでしょうが、それ以下は混戦模様といった印象もあります。 まずは、各馬のコメントの要約から紹介します。   1枠1番 ノースブリッジ 奥村調教師   状態は戻った。出す以上は勝てるような状態に仕上げた。   条件はベストではないが、少頭数で期待。   2枠2番 エヒト 清水助手   状態面 前回より長い時間を掛けて調整できた分、変わりない状態には仕上がっている。     3枠3番 ドウデュース 友道調教師 夏は北海道で   帰厩時の印象  8/6に帰厩。北海道も暑かったため早めに。乗り始めてからは順調。   取り消し後は 間に合えば天皇賞と決めていた...

  • 2023年秋華賞

    本ブログの第一回となります。 リバティアイランド一強とされる秋華賞ですが、厩舎コメントに隠された陣営の思惑やその本音はどうなのか、考察したいと思います。 とはいえ、今回は人気馬で状態に不安がありそうなのはリバティアイランド。ただ、力を考えれば勝つ気しかしないのだけれどなあ、、、。 では以下よりご覧ください。 人気馬 1枠2番ハーパー 前走内容:調教助手、ジョッキーもオークスのレース内容を評価 状態:枠順や展開次第で勝てる状態に仕上げた。 成長度:成長を促すため直行。体に幅が出て大きくなった。体幹がぶれなくなる。また、昂りの収まるまでが早くなった。 レースに向けて:レースでは進みが悪い部分もあるが、間に入る調教もこなし、ポジションも取れ、内回りにも対応。 心身の成長 落ち着くのが早くなった。 結論→仕上がりと成長度に自信はある。ただその自信も2着確保への自信値ともとれ、勝ちに行く競馬をするかは微妙;また、ルメールが一切乗っていないのがどちらに転ぶか。   3枠6番リバティアイランド 前走内容:近2走ともいい内容。 状態:休み明けだがいい状態には仕上がった。先週を経て良化。 成長度:夏場は順調で馬体重も増えていて走りに安定感が出てきた。ジョッキーは良くも悪くも馬体重ほどの変化を感じず。とりあえずここでという仕上げを施した。 レースに向けて:京都内回りは特殊形態で不安。この馬は条件に関わらずここでは負けてはならない。 結論→問題はジョッキーの感じた良くも悪くも変わっていないという点で、春から大幅に成長している馬に脅かされる可能性も。また、調教師もきちんとしがっていると自らに言い聞かせているような印象も抱いた。ただ、春のレースが圧勝であったので、そういったことも考慮してもここは盤石か。   4枠7番マスクトディーヴァ 前走内容:仕上がりは良好だったが、完成度からどうかと思った。良馬場で予想以上の内容。 状態:息の戻りも早かった。 成長度:レコードの反動なく、身が入ってきたくらいの状態。 レースに向けて:課題は一つ一つ解消してきた。まだトップスピード時などバランス面では未熟。コーナリングでスピードに乗せていくことが難しい。   結論:前走で状態は八分以上にあった。上積み望み薄、コース形態もプラスに作用するとは言えない。   4枠8番 モリアーナ...

    2023年秋華賞

    本ブログの第一回となります。 リバティアイランド一強とされる秋華賞ですが、厩舎コメントに隠された陣営の思惑やその本音はどうなのか、考察したいと思います。 とはいえ、今回は人気馬で状態に不安がありそうなのはリバティアイランド。ただ、力を考えれば勝つ気しかしないのだけれどなあ、、、。 では以下よりご覧ください。 人気馬 1枠2番ハーパー 前走内容:調教助手、ジョッキーもオークスのレース内容を評価 状態:枠順や展開次第で勝てる状態に仕上げた。 成長度:成長を促すため直行。体に幅が出て大きくなった。体幹がぶれなくなる。また、昂りの収まるまでが早くなった。 レースに向けて:レースでは進みが悪い部分もあるが、間に入る調教もこなし、ポジションも取れ、内回りにも対応。 心身の成長 落ち着くのが早くなった。 結論→仕上がりと成長度に自信はある。ただその自信も2着確保への自信値ともとれ、勝ちに行く競馬をするかは微妙;また、ルメールが一切乗っていないのがどちらに転ぶか。   3枠6番リバティアイランド 前走内容:近2走ともいい内容。 状態:休み明けだがいい状態には仕上がった。先週を経て良化。 成長度:夏場は順調で馬体重も増えていて走りに安定感が出てきた。ジョッキーは良くも悪くも馬体重ほどの変化を感じず。とりあえずここでという仕上げを施した。 レースに向けて:京都内回りは特殊形態で不安。この馬は条件に関わらずここでは負けてはならない。 結論→問題はジョッキーの感じた良くも悪くも変わっていないという点で、春から大幅に成長している馬に脅かされる可能性も。また、調教師もきちんとしがっていると自らに言い聞かせているような印象も抱いた。ただ、春のレースが圧勝であったので、そういったことも考慮してもここは盤石か。   4枠7番マスクトディーヴァ 前走内容:仕上がりは良好だったが、完成度からどうかと思った。良馬場で予想以上の内容。 状態:息の戻りも早かった。 成長度:レコードの反動なく、身が入ってきたくらいの状態。 レースに向けて:課題は一つ一つ解消してきた。まだトップスピード時などバランス面では未熟。コーナリングでスピードに乗せていくことが難しい。   結論:前走で状態は八分以上にあった。上積み望み薄、コース形態もプラスに作用するとは言えない。   4枠8番 モリアーナ...

  • 新コラムスタート決定!

    10/15(日)京都競馬場にて行われる秋華賞より、”G1コメント深読み”という新しいブログをスタートさせます。 このブログでは、G1前に行われる共同記者会見や新聞の厩舎コメントなどで発表される陣営の発言から、各馬の状態などを読み解きます。 初回のブログ更新は10/13(金)19:00ごろを予定しております。

    新コラムスタート決定!

    10/15(日)京都競馬場にて行われる秋華賞より、”G1コメント深読み”という新しいブログをスタートさせます。 このブログでは、G1前に行われる共同記者会見や新聞の厩舎コメントなどで発表される陣営の発言から、各馬の状態などを読み解きます。 初回のブログ更新は10/13(金)19:00ごろを予定しております。

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  • 10月の新商品紹介②

    今月2回目の新商品紹介となります。今回も魅力的な商品を揃えました。 British Champions Day 2022 T-shirt 2022年のBritish Champions Day(ブリティッシュチャンピオンズデー)のホワイト/ブラック/グレーTシャツです。 上部右側から時計回りに、Long Distance Cupを勝ったTrueshan(トゥルーシャン)、Sprint Cupを勝ったKinross(キンロス)とDettori(デットーリ)騎手、Fillies and Mare Stakes(フィリーズアンドメアステークス)を勝ったEmily Upjohn(エミリーアップジョン)、QE II Stakes(クイーン・エリザベス2世ステークス)を勝ったBayside Boy(ベイサイドボーイ)、Champion Stakes(チャンピオンステークス)でAdayer(アダイヤー)やBaaeed(バーイード)らを破ったBaybridge(ベイブリッジ)をデザインしています。ユニオンジャック文様の格子を使用しております。 こちらの商品には2つの形式がございます。1つは各レース写真の周囲に馬名とレース名を記載したもの、もう一方は作品名のみ記載しております。     2.Stradivarius T-shirt Eコラムの G1を7勝、重賞は10連勝を含む18勝を挙げた最強ステイヤー、ストラディヴァリウスのTシャツです。デットーリ騎手とのコンビで、欧州では熱狂的な人気を集めました。 ストラディバリウスということで、ひっそりとバイオリンも描かれています。   3.Equi-Deuce...

    10月の新商品紹介②

    今月2回目の新商品紹介となります。今回も魅力的な商品を揃えました。 British Champions Day 2022 T-shirt 2022年のBritish Champions Day(ブリティッシュチャンピオンズデー)のホワイト/ブラック/グレーTシャツです。 上部右側から時計回りに、Long Distance Cupを勝ったTrueshan(トゥルーシャン)、Sprint Cupを勝ったKinross(キンロス)とDettori(デットーリ)騎手、Fillies and Mare Stakes(フィリーズアンドメアステークス)を勝ったEmily Upjohn(エミリーアップジョン)、QE II Stakes(クイーン・エリザベス2世ステークス)を勝ったBayside Boy(ベイサイドボーイ)、Champion Stakes(チャンピオンステークス)でAdayer(アダイヤー)やBaaeed(バーイード)らを破ったBaybridge(ベイブリッジ)をデザインしています。ユニオンジャック文様の格子を使用しております。 こちらの商品には2つの形式がございます。1つは各レース写真の周囲に馬名とレース名を記載したもの、もう一方は作品名のみ記載しております。     2.Stradivarius T-shirt Eコラムの G1を7勝、重賞は10連勝を含む18勝を挙げた最強ステイヤー、ストラディヴァリウスのTシャツです。デットーリ騎手とのコンビで、欧州では熱狂的な人気を集めました。 ストラディバリウスということで、ひっそりとバイオリンも描かれています。   3.Equi-Deuce...

  • 10月の新商品紹介①

    Newmarketシリーズの発売開始。 10月よりNewmarketシリーズの発売を開始いたしました。 Home of Racing(競馬の故郷)と呼ばれているイギリスのニューマケットをテーマにデザインされたシリーズです。第一段では以下の商品を追加いたしました。 Newmarket Tシャツ -Sunset Chaldean; Dewhurst Tシャツ この他のNewmarketシリーズはこちら その他の新商品はこちら 皆様、今月もご愛顧のほどぜひよろしくお願いいたします。

    10月の新商品紹介①

    Newmarketシリーズの発売開始。 10月よりNewmarketシリーズの発売を開始いたしました。 Home of Racing(競馬の故郷)と呼ばれているイギリスのニューマケットをテーマにデザインされたシリーズです。第一段では以下の商品を追加いたしました。 Newmarket Tシャツ -Sunset Chaldean; Dewhurst Tシャツ この他のNewmarketシリーズはこちら その他の新商品はこちら 皆様、今月もご愛顧のほどぜひよろしくお願いいたします。

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著者紹介

Yukira

Daily Horse Racingの一部とG1コメント深読み!の全てを担当。

日本生まれ、日本育ち。

日本語・英語・ドイツ語など様々な言語を習得し、世界中の競馬場で撮影している。また、コンサルタントとしての経験などを生かした独自の視点で現状の競馬予想を斬り、新たなスタイルを提唱している。

競馬場を訪れた国は、イギリス・フランス・ドイツ・ニュージーランド・イタリア・トルコ・シンガポールの7カ国。

ラジオNIKKEIレースアナウンス講座修了。