香港ヴァーズ
結果
1着 1:09.25
Lucky Sweynesse 金鑽貴人
J : Z. Purton
T : K. L. Man(HK)
2着
Lucky With You 幸運有您
J : A. Atzeni
T : F. C. Lor(HK)
3着
Wellington 福逸
J : A. Badel
T : J. Richards(HK)
香港ヴァーズとは異なり、標準的な勝ち時計での決着となったこの一戦は、日本でも圧倒的一番人気に押されていた地元の雄ラッキースワイネスが完勝を収めた。2着には同じラッキーの名を関する(馬主は別)香港馬ラッキーウィズユー、3着にはこちらも人気に押されていた香港馬のウェリントンが入り、香港スプリントらしく地元馬による上位独占(1〜5着)となった。
日本では単勝オッズでマッドクールが2番人気に押されるなど意外なオッズ構成で、三連単配当でも現地65.6倍に対し、日本では194.2倍と凡そ3倍の払い戻しを得られた。日本で馬券を買っていた方には大変おいしい話だっただろう。
日本馬はここでも勝利を手にすることはできなかったが、もとより香港スプリントは日本のG1で何度も構想できるようなスーパースプリンターがようやく勝負に絡めるかというハイレベルな世界。今回はG1馬の参戦もなく流石に厳しい手駒になってしまったことは否めない。
一方、香港勢では大方の予想通り、ラッキースワイネスが勝利し、古豪ウェリントンも上位入線。これにより、5着以内に入ったメンバーの年齢は上位入線順で5,6,7,5,8歳という高齢メンバー。これは去勢馬が多いため高齢まで活躍できることも影響しているのだろう。ラッキースワイネスはまだ5歳。近年は昔と比べて多くはないものの、日本への遠征の可能性も含めて、香港スプリント界の王者として日本馬の大きな目標となるだろう。日本のスプリント界には現状、太刀打ちできるメンバーはいない。新世代から新たなスプリント王者が誕生し、彼に挑める日が来ることを心待ちにしたい。