HKIR(香港国際競走)2023回顧~香港カップ~

HKIR(香港国際競走)2023回顧~香港カップ~

香港カップ

結果

1着 2:02.00

Romantic Warrior 浪漫勇士

J : J. McDonald

T : C. S. Shum (HK)

 

2着 

Luxembourg 盧森堡

J : R. Moore

T : A. P. O'Brien(IRE)

 

3着

ヒシイグアス 滂薄無比

J : J. Moreira

T : 堀宣行(JPN)

  

 ここは前走、オーストラリアでG1コックスプレートを制していたロマンティックウォリアーが人気に応える形で辛くも短頭差で勝ち切った。

直線では3着ヒシイグアス、4着ストレートアロンなどが固まって伸びてくる中、マクドナルド騎手も最後、ルクセンブルクとの追い比べでは横を確認するシーンも見られた。

ルクセンブルクという今年の欧州では一線級と呼べる馬の参戦がありながら、遠征帰りのロマンティックウォリアーが制した。これで今年の香港国際競走は香港馬の層の厚さを見せつけた。

香港カップをはじめとする中距離の国際競走では、欧州馬、そして時には日本馬など遠征馬が良績を残していた。今回は地元馬が意地を見せたとも言えるが、一頭の参戦だったバリードイル勢から僅差に迫るルクセンブルクを送り込んでくるオブライエン調教師の腕はさすがと言えるだろう。今回も遠征先である香港で、綺麗な隊列を組んでの調教はさすがという他なかった。

 香港ジョッキークラブ提供 / Video taken and created by HKJC 

優駿でも取り上げられていたが、遠征先でも隊列を組むまでのライダーを揃えられるバリードイルの総合力を見せつけられると同時に、欧州競馬の強さの根底を見た気がした。

今回は出走しなかったが、ロシアンエンペラーなど香港馬もスター揃いの昨今。今後もこの流れが続いていくかどうかが香港の課題だろうし、日本馬が香港やドバイなど欧州の一流馬が参戦しないのをいいことに、”海外で強い”とある種勘違いをし、続々と遠征をしてきた。その取り組み自体は当然否定されるべきではない。

しかしながら、少なくとも馬券を買う身としては、海外遠征を適性のみで勝てるほど各国の競馬は停滞していないし、日本馬は強くないのだということを認識した上で、外国馬の馬柱を研究・馬券検討すべき時代なのではないだろうか。

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